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暮らす人 2022.12.09 Update

【暮らす人】「いつか、この町に僕のレストランを」料理人一年目ゆきとくん!

初めまして。つつうらうら事務局、インターン生こうけいです。
暮らす人、第二弾。 
地元に生まれ育ち、そのまま浦幌町に就職をすることを決めた、ゆきと君こと「遠国雪音」さん。

浦幌町の「レストランURATIE(以下、ウラティエと表現)」に働き、いつか地元「浦幌町」に自分のお店を出すことを夢見る、彼の素顔に迫ります…!

ゆきと君プロフィール:
遠国雪音(とおくに ゆきと) 2004年3月8日生まれ。浦幌町出身。高校では浦幌部に所属し、それがきっかけとなりウラティエでアルバイトを始める。高校卒業後、ウラティエに料理人として就職する。

※浦幌部とは:町外に進学する浦幌町の高校生を対象にした学生自主団体。町内の高校が廃校となったことから発足された。商品を開発し町内でイベントを企画したりと「まちづくり」活動を行う。

-専門学校ではなく、働く道を選んだきっかけを教えてください。

元々、高校1年生の時からウラティエでバイトをしていました。

高校三年生になり進路を決める時期に、調理師になりたいと考えていた自分は悩んでいたんです。
調理師になるには二つの方法があります。専門学校に進学するか、実際に現地で経験を積むか。
その中で一緒に調理師を目指す友達が、専門学校に行くと言っていたんです。

そしてちょうど悩んでいる時期は、バイトで店長から調理を教わり始めた時期でもあったんですよね。実際に調理を覚え出したら楽しかった。
そのこともあり、「よし! じゃあ僕は専門学校には行かず、ウラティエで経験を積もう!」と思いました。

同じ料理の道をいくけど、現地で経験を積む「僕」と、専門学校で学ぶ「友だち」が今後どう変化していくのか想像したらワクワクしたんですよね。それが決め手になりました。

-人生の大きな決断を…!

専門学校に行くのが一般的なので、冷静になって今考えてみると「よく決断したな」とびっくりしますよ…(笑)。

でも、その選択をしたときに「面白そうだな」「楽しそうだな」というワクワクが、そこまでの決断を後押ししてくれたんだと思います。

あ、あと僕、人より好奇心が旺盛で昔から「変わってる!」と言われていたんですよね。それも関係してるかも。

-私も変わってるって言われます! 直感で浦幌町にインターンしに来たり…。

じゃあ、一緒ですね(笑)。
他の人と何か違うことをしたい性格が決断に大きく影響しています。

-でも、すごく面白そうですね…! 実際に働いてみてどうですか…!?

それが、楽しいことばかりでもなく、自分の「未熟さ」を感じることも多いです。
ある日、ミートスパゲティーを温度ゼロで仕込みをしてしまって、冷えたミートをお客さんに出したことがあるんです。

-ええ! 想像するだけでゾッとしますね。

お客さんが帰った後に気がついて、「あ…やってしまった…」と冷や汗が。
あの瞬間は、生きた心地がしませんでした…。

-僕なら心折れちゃいそう…。

ミスをしては落ち込むことが多いのですが、そういう時は、店長に励ましてもらっています。

当時の様子を再現してもらった

落ち込んだ時に来る場所へ案内してくれた。
その時の再現をしてもらうと、落ち込んだ時のことを思い出して涙をうかべるゆきと君。なんて純粋なんだ…!

涙を拭いて記念の一枚

-店長に対しては率直にどうですか?

店長は、作業効率や計画性が僕より何倍もすごいです。
団体さんのお弁当の注文があった時も何週間前から計画的に準備していたり。

あとお客さんの話題を引き出して楽しく会話しているのが、本当に尊敬します…!

まだまだ失敗することも多いんですが、その度に「いつか、見返してやろう!」と。
店長にいつか認めてもらうことが、僕の「原動力」になっています。

-将来の夢は、自分のお店を出すこととお聞きしました。

はい。僕は、浦幌で「友達の家のようなお店」を出すことが夢です。
ウラティエでは、DJブースやゲーム機があったり、“友達の家”感覚で、遊びに来れるお店づくりをしているんです。
「浦幌に若い人がたくさんきてほしい…!」そんな店長の考えに自分も共感していて、いつか僕ウラティエのような地元の人で溢れるお店を出したいんです!!

-それは素敵…! ゆきと君らしい素敵なお店ができますよ。

-ゆきと君にとっての浦幌の魅力を教えてください…!

「ゆきともおいでよ!」と、町内の人がご飯を誘ってくれることがあって、それがすごく嬉しいです。

あと挨拶をしたら返してくれる町が好きです。
小学校の時によく挨拶していた近所のおばあちゃんが、ある日を境にいつも見かける場所に突然現れなくなってしまいとても、心配していたんです。
その後中学校に入った頃に再会できた時は、とても安心して嬉しかったのを覚えています。

-小学校の時にいちごをお裾分けしてくれていた隣のおばあちゃんのことを思い出しました。
 近所の繋がりって本当に大切ですよね。

-ゆきと君おすすめの浦幌スポットありますか…?

森林公園の頂上です…!
僕は気分転換をするときには、よくお散歩をするのですが、ここはお散歩コースにおすすめです。四季折々がとても綺麗なんです。


頂上には、遊具があるので、そこでのんびり遊ぶのが僕の小さな楽しみです。

-ありがとうございました!! 浦幌に興味のある人に一言、お願いします。

私の同世代の方は、忙しい方が多いです。
でもたまには、ゆっくりすることも大切かなと思っています。
のんびりしにふらっと立ち寄るだけでもいいので、浦幌に是非お越しください。
ウラティエで美味しい料理と共に、お待ちしています…!

ウラティエで待ってます!

今回、19歳で料理人を目指す、ゆきとくんにインタビューをしてみました。
慣れた手つきでフライパンを降り、手際よく料理を移すゆきと君の職人姿をみて、最初は本当にかっこいい印象でした。
その後のインタビューでは、過去の失敗体験を思い出し、思わず涙を浮かべたりと、子どものような純粋さがありました。

私は、札幌で育ち、その後韓国に留学をしました。
そこでいろんな人と会ってきましたが、ここまで自分に正直で素直な性格を持った人に会ったことはあまりなく、びっくりしました。
豊かな自然に囲まれ、地域の人と近く接することのできる環境で育ち、そのような魅力を感じる人になることができたのだと感じました。

今後も、ゆきと君のお友達として、そして1ファンとして今後の活動を応援していきたいです。
お話を聞かせてくれて、ありがとう!

<店舗情報>レストランURATIE
住所:〒089-5621 北海道十勝郡浦幌町北町16 電話:015-578-9396 定休日:火曜
営業時間:ランチ 11:00~14:00(L.O.13:45) ディナー 17:00~20:00(L.O.19:45)

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