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滞在記 2023.06.30 Update

『う』しと『ら』イフを共にする『ほ』かでは体験しにくい 酪農の世界をし『ろ』う

初めまして!

私は、埼玉出身・大阪在住で、今年1年間休職して北海道を満喫する旅をしているめだか、こと髙田 恩(タカダ メグミ)です。

人生最初で最後の反抗期中!

浦幌にやって来たのは、ハハハホステルのHPのヘルパー体験記を読んで「雰囲気がほんわかしてて居心地が良さそうだな…!!」と思ったから。
旅行で数日訪れるだけでは分からない、その土地の魅力やそこに住んでいる人達の良さが分かるので、ヘルパーとして1ヶ月以上滞在しつつ、色んな所にお手伝いしに行くのがとっても楽しいです♪(浦幌には2ヶ月ほどお邪魔しました(笑))

滞在最終日にハハハホステルのみんなと撮った写真

私は、この一年をレベルアップの年にすると考えていて、モットーは『今まで経験したことないことに、どんどん挑戦する!』
この北海道という”試される大地”で、文字通り色々と試しているところです(笑)
特に第1次産業は北海道ならではの様な気がして、色んな場所に行くようにしていました。

農家さんにもお邪魔してトラクターの運転もさせてもらいました!

その中でも、私が週2でお手伝いに行っていたのが、この谷川牧場さん!
約1年半前に新しく建て直したとのことで、とっても綺麗…!!

実は、浦幌町にくる前に道南の八雲町というところに滞在していて、そこでも2ヶ所の牧場さんにお手伝いに行っていたのですが、こんなに新しくてミルキングパーラーがある牧場さんは今回が初めて!!

ここで働いているのは、谷川さんと奥さん、そして息子のかずきさん。
奥さんとかずきさんと私で搾乳をしている間に谷川さんが牛舎の掃除などをしていきます。
八雲町で体験していた搾乳とは違って、屈まずに立ちながら搾乳出来るのがこんなにも楽なのかとまず始めに驚きました!
(ただ上からオシッコやウンチが降ってくる可能性があるので油断してはならない!!マスクをしていくことをオススメします。)

手順としては・・・

①モニターに映った番号と目の前にいる牛さんが合っているか確認&牛さんには通常乳頭が4本あるのだが病気などでどれかの乳頭からお乳が出ないことがあるので、全部の乳頭に搾乳機をつけて大丈夫かを確認

②消毒液(?)が入ったお湯に浸けてあるタオルで搾乳機をつける乳頭を拭いていく

③お乳を搾って塊や血が混ざっていないか確認(乳房炎などの病気になっていないか)

④ペーパータオルで拭く

⑤搾乳機をつける

といった流れで一見簡単そうに見えるのだが、これが意外と難しい。。。
牛さんによっては触られたり、搾乳機を付けられるのを嫌がったりする子もいるのでなるべく手早くつけてあげたいが、ジタバタするので苦戦することがしばしば。
(しっぽについたオシッコやウンチで攻撃されることも多々あり…)

そんな牛さんにも冷静にササっと搾乳機を付けていく奥さんとかずきさん!!
他の人から見たら簡単そうに見えるようなことが、実は意外と難しいというのを再認識した出来事でした。

警戒心が高い牛さん達。毎回「お前は誰だ・・・」という目で見られます(笑)

約100頭近くの牛さんの搾乳が終わったら、ミルキングパーラーの中の水を流しながら掃除していきます。
これが私的に搾乳よりもとっても大変!!
私は、ホースを使うのがめちゃくちゃ下手くそで、いつもかなり時間がかかってしまってました…。
(それでも怒らずに見守ってくれていた谷川さんご家族に感謝…!)
でも、おかげでミルキングパーラーの中は綺麗に保たれているので、とても大事な作業なのです。

毎日必ず1杯は牛乳を飲んでいる牛乳ラブな私。
普段飲んでいる牛乳がこういう風に作られているんだなと、改めてありがたさを身をもって実感しました。

・・・

ある日、作業を終えたら「ついさっき子牛が生まれたから見ていくかい?」と言われて、ビックリして子牛の元へ。
まだ生まれて間もないのに、立ち上がろうと必死にもがく子牛…!!

周りにいる仔牛ちゃんも一緒に見守ってるのが可愛かった。

30分〜1時間ほどで完全に立ち上がることが出来るとのこと。(遅い子は1,2日かかることもあるらしい。)

ライオンなどの敵に襲われないように生まれてすぐに立ち上がることは知ってはいたものの、実際に目の当たりにするのはこれが初めて。
生まれて30分も経っていない子牛に、”一生懸命に生きるということ”を教えられた気がしました。

産まれた牛さんに名前をつけるのは、かずきさん!
普段クールに見えるけれど「アイスクリームの名前をつけたりするよ!」とチャーミングな笑顔で答えてくれました。
「一頭一頭名前を覚えているんですか?!」と聞くと「覚えてないよ」とバッサリ。
心の中の私は、新喜劇のように盛大にずっこけてしまいました(笑)

「でも、顔や乳の形を見れば、どの番号(耳についている札に書いてある)の牛か、すぐに分かるよ。」と仰っていて、愛を感じました。

・・・

私の仕事はドッグトレーナー。
生き物相手の仕事は言葉が通じないし休みが取りにくいしと、可愛さに癒されつつもとても大変なことが多いです。
人間の子供と一緒でその子その子の性格が違うし、本やネットなどに書いてあることをそのまま実践したからといって上手くいくとは限りません。

今年でトレーナー歴6年目で今までたくさんのことを経験してきたけれど、未だにどうしたら良いのか分からず悩むことがたくさんあります。
でも今回、谷川牧場さんのお手伝いをさせて頂いて、動物と向き合う姿勢を改めて目の当たりにしました。
一頭一頭とちゃんと向き合うこと。変に先入観を持たないこと。言葉が通じなくてもコミュニケーションは取れること…。

また来年からは、ドッグトレーナーとして頑張っていく予定なので、今回体験したこと&感じた気持ちを忘れずに、飼い主様とワンちゃん達の幸せを一生懸命サポートしていきたいです。

谷川牧場の皆さん、浦幌町の皆さん、本当にありがとうございました!!

昆布刈石展望台 私のオススメスポットです

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