【町長インタビュー】井上亨さん
5月1日より町長に就任した、井上亨さん。
浦幌町で町長が変わるのは16年ぶりです。
「井上亨さんはどんな人?」 気になってる方も多いのではないでしょうか。
今回、浦幌町への思いなどをインタビューしました!
井上亨町長プロフィール:
帯広市出身。帯広三条高校卒業。18歳の時、浦幌町役場に入職。
やりたいことがあったので決意した
ー町長選に出ようと決意したのは、どんな理由だったんでしょうか?
これまでは役場職員として働いてきたので、今まで水澤元町長がやってきた政策は、自分も職員として企画等を担当させてもらっていました。なので、浦幌町が独自にやっている政策に関しては特に理解していましたし、これまでやってきていた政策が実を結び、これからまた発展するんだろうなと直感していて。
以前はどちらかというと他人事というか…誰かがそれを引き継いでくれるのではないか、という風に思っていたんですが、いよいよ水澤元町長の退任時期が近づいてきた時に「そこまで期待している自分がいるのなら、自らやる意思表示をして立候補した方がいいのでは」「立候補せずに誰か別の人が町長になった時に、これは違うって文句を言うのはずるいよな」と思うようになりました。
だから本当は、まだまだ自分は若いし、経験も足りていないという自覚はあります。
ただ、もっともっと町のためにやりたいって思いだけはあったので出馬を決意しました。
町内にいる先輩たち後輩たちをよく知っているので、みんなとお話をしていけばいいんだ、自分ひとりがやるんじゃなくてみんなで町を作っていける、と考えました。今までの信頼関係のなかでやっていけるという確信もあってね。もちろん、選挙もある中で当選できるかどうかは別としてもね。やりたいことがあったので決意したって感じかな。
ーこれからどんな浦幌町にしたいですか。
浦幌町は地形が細長いので、それぞれの地域に住んでいる人たちを真ん中に集約するのは難しいけど、町内のどこに住んでいても、各地域に住んでいる人たちが最低限不便の無いように、カバーできるような仕組み作りをして、それが生業に少しでも繋がっていけばいいなと考えています。
わいわいおしゃべりする場所にいたい
ー浦幌町に来て30年経ったということですが、これまでは主にどんな風に過ごされてきたんですか?
役場の職員として働きながら、プライベートでは、野球やサッカーのチームに入らせてもらったり、地域の皆さんや職員ともいろんな事をさせてもらいました。
結婚してからは町内会や行政区の活動、子供が生まれてからはPTA、あとは少年団の事務局をさせてもらったり。そういった活動は好んでやりました。
ごらんの通り人と話したりするのが好きなので、そういうコミュニティのあるところにお邪魔するのがむしろ今までやってきたやり方かなって。
それと、よく飲みました(笑)。
ーお酒も大好きということで。
お酒も大好きです。わいわいおしゃべりする場所にいたくなるタイプなんです。
ー町内で特に好きなところは?
うらほろ留真温泉が大好きです。
ー「浦幌町の参考書」というパンフレットでも、町民代表で役場職員として「留真温泉好き!」とおっしゃっていましたね。
はい。そうですね、大好きです。
https://urahorokanko.jp/blog/blog/247/より
ーほかに町内のおすすめスポットはありますか。
僕は毎朝奥さんと一緒にウォーキングしていて、「平和塔の展望台」に行っているんです。そこで妻とストレッチをして帰ってくるっていう。そこから見る景色も大好き。
ー平和塔は街を見渡せますよね。
そうですね。あと平和塔は市街地からすぐのところにあるので、近いのもいいところです。
僕は1年間ずっと歩いてるんだけど、道中には山菜があったり、野鳥がいたりして、季節の変わり目が分かるのがすごく良い。
ー四季も感じられるんですね。
平和塔はもちろんですが、上浦幌から豊北まで、それぞれ特徴のある地域が浦幌町にはあるので、地域の色を感じながら、それぞれの四季も感じられるかなと思います。それもまたうちの町の良いところ。
農林水産業全部が揃っているところは十勝のなかでも魅力的。
ー浦幌の好きな所、いいなと思う所を教えてください。
月並みだけど、町の人たちはいい人たちが多い。お話をしてくれるし、時には要望やご指摘してくれるところも。厳しいお言葉ですら僕は言ってくれる方が良いと思っています。
その中でも若い人たちが頑張りだしてくれているところも良い所かなと思っていて。浦幌町の若い人が政治に興味を持ってくれるっていうのは、全国から見ると逆行している、良い流れ。投票率が下がる・若い人たちは政治に興味が無くなっているのが主流となっているのに、むしろそこで頑張ろうとしてやってくれる人がいるのは町としてとても貴重な動きだなと思います。
そういう所も大事にしたうえで、次の人がまた新たな動きがしやすいように他の人たちともお話ししていきたい。「こういうことやったらもっと人が来るよ」「もっと政治に関わりたい」「まちづくりに参加したい」っていう声を拾い上げていきたいです。
みんなも大好きな昆布刈石から見る海岸線は、海外を思わせるようなロケーションのいい場所で大好きだし、そのほかに物理的な良さは農林水産業全部が揃っているところ。農作物も水産物もすべて美味しくて、十勝のなかでも魅力的。。
ー特に好きな浦幌町の食べ物は何ですか?
いろいろあるけれど…「飯寿司」かな。家庭によって味がちょっとずつ違ったり、いろんなカスタマイズがあるのが面白くて好きです。使う魚も違ったり。野菜の入れ方が違ったり。
ーたしかに。幅がありますよね。
郷土料理としておもしろい料理、個性のある食べ物の1つかなあって思います。あとは大根の一本漬けとか、漬物系が結構好きだったりします。
浦幌町民はイベント好き?
ーほかに浦幌町のおすすめポイントは?
みのり祭りなどの町のイベントが大好きです。
コロナ禍前は「うらほろYou遊ナイト」とか、野外のイベントがあって、そういうのにたくさんの町民の方とか来てくれてわいわいやっていたのが良くて。
最近はハロウィンイベント「うらハロ」とか、コロナ禍であっても工夫してやっているイベントもあります。だから、総じてお祭りなどのイベントが好きな町じゃないかな。アフターコロナはもう一回それがパワーアップして戻ってきたらいいなあなんてね。
ーなるほど。私は去年みのり祭りに行けなくて。今年はちょっと楽しみですね。
やっぱりね、みのり祭りは圧巻。一番これこそお祭りだなって感じ。管内でも自慢できるお祭りだし、あの餅まきは見事ですよ。
今まで続けてきたってことはやっぱりすごくて、これからもやめないで続けることで、来てくれたお客さんはまた絶対来てくれると思う。
いきなり移住と思わなくていい。まずは遊びに来て。
ーこれから移住を検討している方へ一言コメントをお願いします!
もし、浦幌町に興味を持ってきてくれるとしたら、最初の入り口としてハハハホステルとか町外の人でも「町」に触れやすい場所で浦幌町の情報を得てもらいながら、自分がこんなことしてみたいという興味を広げてもらったり、それこそ「つつうらうら」を通じながら経験したり、したいことをやってみるのが良いと思うんですよね。
移住っていうのは結構重たいことだと思うので、いきなり移住と思わなくてもいい。ショートステイとか、年に何回か来るような短いスパンの繰り返しから、町と関わりをもってみるのはどうかなって。
地域に友達をつくってもらうとかそんなイメージで軽い気持ちで浦幌町に寄ってもらいたい。
そうしたら自分にとって好きなことが見つかるかも知れないし、いい人と出会えるかも知れない。浦幌町の場合はそれがきっかけで長居してくれる人が多いものだから。
それを経て、浦幌町で頑張ってみたいという方がいれば喜んで歓迎します。
とにかく、「移住」っていうよりもまずは「交流するところ」から。ぜひ遊びに来てくださいね。そこが入り口でしかないかなと思って。そしたら居酒屋もあるし、スナックもあるし、なんならカラオケだって一緒に歌えるんですよ。そんな面白さが先にあって、その後お仕事とか暮らしとか移住っていうふうになって行くのかなと。
ー移住っていうと構えちゃいますよね。
そうそう。お互いに「移住」って単語を使うとパワーを使うし、移住してきてもミスマッチだったらその後が大変だから、そうではなくて、いつでも来れていつでも帰れるくらいのイメージを持って浦幌町に遊びにきてもらえたらいいなって。
ー「つつうらうら」としてもそうやって活用してもらえたらすごく嬉しいです。
そうそう! 自分が興味のあることをやってる人に会いたい、興味ある仕事をしてみたいっていう入り口に「つつうらうら」があって、そこがいろんな人を紹介してくれたらいいよね。その中で当人がこの人好きだなあ、こういう仕事いいなあって思ってくれたらありがたいし、ひいては将来的に移住に繋がればそれはもう最高。もちろん1日だろうが、1ヶ月間だろうが、それは浦幌町にとってはどのタイプでもありがたいので。
むしろ、短いところから来てください、って感じですね。もし一緒に飲みたければ私も行きますよ。(笑)