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滞在記 2024.08.23 Update

【大学生インターンレポ】うらほろのささやきを聴く。

はじめまして。私は大学の研究室のメンバーと2人でインターンという形でここ浦幌町に来ました。

今回来た理由として、現在研究室で「若者も行きたくなる、住みたくなる団地・地域を変革するためのデザイン提案」についてやっていたこともあり、地方再生などの取り組みに興味があったからです。

という理由ももちろんあったのですが、いつか将来北海道でひっそりと暮らしてみたい。そんな灯火のような野望もここ最近心にあったため志望し、リペリエンスの皆さんに受け入れていただきました。

自分は物心と意識があるうちに北海道に来ることが初めてだったので、着いたときには、揺られるバスの車窓からウルトラに北海道を実感。道が真っ直ぐすぎるなぁと。

そんなことはどうでもいいのですが、実際問題として北海道に行く人で道東に目星をつけて来る人は西部に比べるとどうしても少ないそう。そんな中一緒に行ったメンバーと私で、今回浦幌町で体験した魅力を伝えられたらいいなと思います。

一日目は到着してすぐ、橋枝物産の畑でジャガイモ、トマト、枝豆、 ブルーべリーの収穫体験をさせていただきました。

こちらの畑には様々な物が育てられており、ジャガイモだけでも十種類ほどあるそう。

実際に収穫作業をしてみると、その重労働さに驚きました。

腰を屈めて土を掘り起こして収穫したり、作物の高さに合わせてしゃがみ作業を繰り返したりと、かなりの体力仕事。しかしその分、収穫を終えた後の達成感は非常に大きく、生産者さんが自分の手で育てた作物を手にする喜びを自分たちも同じように感じることができて幸せでした。

午後にはうらほろ樂舎の本間さんに「うらほろスタイル」について、またご紹介の後には浦幌部としての取り組みについても見せていただきました。

うらほろスタイルは、この町の教育を知るにあたっての重要なキーワードだと感得。今どの町でも起こっている若者の地方離れという問題に対して、真摯に向き合っている姿を学ばせていただきました。浦幌町にはまだまだ可能性が広がっており、町のみんなが持っている未来への期待がひしひしと伝わってきます。

その後は浦幌町立博物館へ行き、解説を学芸員さんにしていただきました。

学芸員さんの解説がとっても興味深く、みんなで聞き入ってしまい、これぞ圧巻!とつい詠嘆。浦幌町の自然的条件や社会的条件、それから現在までの生い立ちの歴史など幅広いお話をしていただきました。

浦幌町について知りたい方には入場無料なのでぜひ行って欲しい場所です!

夜には収穫した野菜を余すことなく使用したカレーをみんなで実食。

このカレーを食べた一日目からもう既に浦幌町を大好きになっていたことを思い出します。

二日目は原料栽培から製麦まで行なっている珍しいビール醸造家 RIKKA で、原料となる大麦を鎌で収穫させていただきました。

自然本来の力で育った大麦たち。

その大麦たちを雑草をかき分けながら刈っていくのは大変でしたが、生産に実際に携われる楽しさからワクワクを体験できました!

 三、四日目は谷川牧場で酪農体験をさせていただきました。

酪農の体験は人生初。

数百頭いる牛の搾乳は気の遠くなるものでしたが、普段飲む牛乳が生まれる過程について肌で感じられたためつい感動してしまいました。

機械のつけ方やコツを教わるたびに上達できたので、無事に二日間とも最後まで完遂!

とても貴重な体験となりました。

ちなみに浦幌町のふるさと納税でも人気な浦幌牛乳は、常温で通常の賞味期限の何倍も持つこの町の名産品です。

浦幌町では安定した生産量を町単体で確保できるのも特徴の一つ。自分は実際に飲んでみて、普通の牛乳とはひと味、いや、ろく味ぐらい違ったおいしさがとっても印象的です。

おすすめなので絶対飲んでみてください。

浦幌町を訪れる前は、一般的な地方の町だというイメージだけを持っていましたが、実際に生活してみると一転。多くの若い方々と出会い、彼らの町を盛り上げたいという熱意を強く感じたため、最初のイメージと比べ印象がガラリと変わりました。

また、今回のインターンによって、第一次産業の重要性についても痛感。

酪農や農業体験を通じて自然の豊かさと人々の親切さに触れることで、食材が食卓に届くまでの過程を知り、浦幌町の魅力もまた深く感じることができました。

居酒屋の女将さんに「浦幌にはすごい人がたくさん集まってきている」という話を実際に聞いたときには、新たな風がこの町に吹き込んでいることをさらに実感。

今では、この町が魅力的で注目される場所だと確信しています。

そして今回、北海道が、道東が、そして浦幌がより身近なものになりました。

前まで1000km以上あるという距離感をそのまま受け止めていましたが、今では300kmぐらい身近に。

もし今回のインターンに参加していなかったら、知ることもなかった取り組みや人との出会いがたくさんあったと思い悲しくなるので、本当に参加してよかったと心底感じています。

関わってくださった皆さん、本当に貴重な体験をありがとうございました!

この記事を書いた人

この記事を書いた人小木竣介(左)・長谷川福(右)

小木竣介(左)・長谷川福(右)

神奈川県出身と茨城県出身の大学生。千葉県にある大学に通っており、二人ともデザインについて専攻。今回は教授紹介の元、さまざまな流れがありここ浦幌町でインターンに参加。

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