夏の間、浦幌町に滞在していたかなさん。滞在中、(株)デイリー・ブルーダーにてアルバイトをしていました。酪農のアルバイトって大変? 感想を聞きました!
ーアルバイトする以前に、酪農の経験はありましたか?
ほとんどありませんでした。ふれあい牧場のようなところで朝の搾乳体験をしただけ。
ーなるほど。仕事としては初めてだったかと思うのですが、慣れるまでどれくらいかかりましたか。
作業を覚えるのは1週間くらいかな。上手にできるようになるまで…最後まで上手じゃなかったかも(笑)。
初めは3人体制で、補助的な役割しかできなかったのですが、8月になってからは2人で作業をやれるようになって、一人分として貢献できていたのかな。
ーかなさんはよく「楽しかった」と話していたと思いますが、どんなところでそう感じたのですか。
とにかく牛が可愛い。一緒に働いている従業員さんも「うーちゃん、ほら、みんな行ったよ、いけいけ〜!」という感じで、牛に対して優しく接していたのが印象的でした。もちろん、ちょっと厳しくしないと牛も言う事聞いてくれないので、いつも優しくって訳にはいかないけど、だから牛も穏やかだったのかも。
ー実際の作業内容を教えてください。
まず最初に搾乳をして、パーラーの掃除をして。
次に、搾乳が終わった牛たちは食事中なので、その後ろで藁を敷く作業。
最後に、餌やり・餌押し(散らばった餌をスコップで押して寄せる)、牧草ロールを剥がして台車に詰めて運ぶ。
大体これで3時間半くらいです。あとは、たまに牛舎の掃除したり、牛の移動を手伝ったり。
ー2ヶ月間酪農で働いた経験を通して感じたことはありますか。
あまり経験したことのない人が多い仕事だと思うので、すごく貴重な経験ができました。自分は、乳製品が大好きなので、ここから(乳製品が)やってきてるんだなと知ることができてよかったです。乳製品として出来上がるまでにすごい苦労があるんだな、という過程がわかりました。
ーデイリー・ブルーダーで働くうえでどんな人が向いていそうですか。
デイリー・ブルーダーの皆さんはとにかく優しいんです。「なんで牛はこうでこうなんですか?」「こういう時、牛はどう思ってるんですか?」「うまくやるコツは」など、気になったことを聞いたら、なんでも教えてくれました。
なので、聞けたら大丈夫。
あとは毎日同じことをするので、それが嫌じゃない人かな。黙々とできる人の方が向いているかもしれないです。
ー印象に残ってる瞬間があれば教えてください。
餌押しをしていると、牛が絶対スコップをべろべろ舐めるんですよ。みんな、絶対。スコップに餌入ってるわけじゃないのに。あとは、近くにいた時に、さりげなく私を舐める牛もいて。「今舐めたでしょ」みたいな(笑)。
だけど、スコップを逆向きにひっくり返すとみんな逃げるのが、不思議だな〜と思いました。
あとは、餌やりの時も印象的ですね。わたしが台車を押して現れたら小さい牛は「餌だ〜」ってモーモー鳴くんだけど、一番大きい牛のところに行くと、だれも鳴かないんです。気になってジロジロ見てくるけど、シーンとしていて(笑)。もうみんな大人になってるんだな〜て思うと面白いですね。
ー大人になると騒がなくなるんですね。
けれど中身は変わってないのかも。
大きい牛の後ろで背を向けて作業をしている時に尻尾をブンブン振っていて、振ってるな〜と思って見た瞬間ピタッと止まるんですよ。牛って視野が広いから、後ろのわたしのことも見えてるみたいなんです。それで、作業を再開したら、またぶんぶん尻尾を振り出すんです。わたしが見てないところで尻尾を振ってるっていうのが可愛かったですね。
子牛がはしゃいでいるのはよくいますが、大人になっても遊びたい一面もあって牛は見てて飽きなかったです!
牛とのコミュニケーションを楽しんでくれたかなさん、ありがとうございました!
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