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働く人 2025.12.23 Update

「正直であることが、いちばん。」浦幌町の建設会社で見た、ストレスフリーな働き方のリアル。

「正直なところ、この町には不満しかないですよ」。

インタビューの冒頭、そう言って豪快に笑うのは、浦幌町で建設業を営む「宮本建設」の宮本さん。今回は、町の移住体験住宅をテーマに卒業研究を進めているわたしたちが、地域に根差す仕事の実状を知るべく、お話を伺いました。

「不満だらけ」と語る言葉の裏には、故郷への深い愛情と、ここで働く人への誠実な想いが隠されていました。

■ Uターンして20年。地域に根ざす建設会社の今

宮本建設は、一般住宅の新築やリフォームから公共工事まで、幅広く手掛ける地域密着型の建設会社です。宮本さん自身は、札内の建設会社で10年間修行を積んだ後、結婚を機に家業を継ぐため浦幌町へUターンしました。

「こっちに帰ってきて一番大変なのは、自分から仕事を探しにいかなきゃいけないこと。待っていても仕事は来ないからね」。

そんな中でも、地域の特性を熟知しているからこその仕事も。

「この辺りは農家さんや酪農家さんが多いので、住宅だけじゃなく倉庫や牛舎の建設・修繕も大切な仕事です。あとは、選挙が近くなると、町内50カ所にポスターの掲示板を設置するという仕事があって、それを受けさせていただくこともあります」と、地域ならではの仕事について語ってくれました。

■ 「ストレスフリー」が魅力。正直さを大切にする社風

宮本建設の従業員は、宮本さんを含めて6名。季節雇用が中心で、ほとんどが地元の方だと言います。そんな宮本建設の働き方の魅力を尋ねると、意外な答えが返ってきました。

「サラリーマンをやるより、精神的にはずっと楽だと思いますよ。ある程度、自分のペースで融通も利くし、ストレスフリーなのが一番かな」。

その言葉を裏付けるように、労働環境は驚くほど現代的です。

残業は基本的にはありません。朝7時半から夕方5時半まで。繁忙期でも、無理な残業はしない方針です。冬場は地盤に関する工事ができないので仕事量は落ち着きますが、その分、従業員は失業保険を受け取れるようにしています」。

忘年会などの会社の飲み会もなくし、その分はボーナスなどで従業員に還元しているとのこと。働く上で最も大切にしている価値観は「正直であること」だと言い切ります。

「会社としても、働く人にも、人柄を一番重視しています。不器用でもいい、とにかく正直であってほしい。それが信頼に繋がりますから」。

■ これからの宮本建設。どんな人に来てほしい?

現在、従業員の募集は町の移住促進サイト「つつうらうら」でのみ行っているそう。

「女性の雇用も考えています。ただ、現場仕事なので、マニュアル車の免許は持っていてほしいかな。あと、正直なところ、現場のトイレ問題など、受け入れ体制にはまだ課題もあります。そこはこれから整えていきたいですね」。

従業員の多くが家庭を持つベテラン層。だからこそ、一人ひとりの事情に合わせた柔軟な対応を心がけている一方で、これからは若い力にも期待を寄せています。

「日給月給だと、祝日や休みが増えると給料の変動が大きくなってしまう。だから、これからは安心して働けるように、正社員での雇用を増やしていきたいと考えています。もちろん、経験がある人が来てくれたら嬉しい。でも、一番は『この仕事がやりたい』という熱意ですね」。

■ 移住を考えている人へ

最後に、移住を考えている人へのメッセージをいただきました。

「僕らがやっているのは、地域の暮らしを支える仕事です。その仕事そのものに興味を持って、『やってみたい』と思ってくれる人と一緒に働けたら、それが一番嬉しいですね」。

「不満だらけ」と言いながらも、その言葉の端々からは、町への愛と、共に働く仲間への誠実な想いが滲み出ていました。

地方で働くことの厳しさも、面白さも、包み隠さず話してくれた宮本さん。今回のインタビューを通して、パンフレットには載っていない「働くことのリアル」に触れることができたように思います。

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この記事を書いた人

この記事を書いた人小木竣介(左)・長谷川福(右)

小木竣介(左)・長谷川福(右)

神奈川県出身と茨城県出身の大学生。千葉県にある大学に通っており、二人ともデザインについて専攻。今回は教授紹介の元、さまざまな流れがありここ浦幌町でインターンに参加。

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