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滞在記 2022.08.19 Update

『海』と『食』への感謝を忘れない。と決めた日。

おはよう、こんにちは、こんばんは。僕は自転車で日本縦断している岸川 僚です。僕は佐賀県出身の21歳。
『誰だよお前』て、なった方もいると思いますが、僕は2022年の3月から5月、浦幌町にあるハハハホステルでヘルパーとして、3ヶ月間滞在していました。
浦幌は一次産業が盛んで若い起業者も多い。僕は今まで狭い世界でしか生きてきませんでした。なので、たくさんの経験を積みたくて、旅の休憩も兼ねて浦幌町にきました。

今回体験に行ったのは、浦幌町唯一の漁港がある厚内。その名も厚内漁港。

厚内漁港

こちらの漁港ではほとんどの漁師が1年を通して違う種類の漁をされています。

僕が今回体験したのは春のエゾバイガイ漁!エゾバイガイとは北海道で取れるつぶ貝のことです。

一言に春と言ってもまだまだ寒い5月でした。出港は夜8時。寒い。一番近い地点でも

岸から20分ほど離れた沖まで行くので風も強いです。カッパも含めてそれなりの重装備で行くため動き辛いし、重たいです。

夜8時。いざ出港!当日は風が強く、沖合では波の高さが1m〜1.5mありました。

あらかじめ網を設置していたポイントまで移動します。その間、餌の準備をしながら移動します。餌はニシン! 豪華ですね。

カゴに入れる餌を準備しているところ

移動中はもちろんですが、とんでもなく揺れます。船の上で、僕は立つこともできませんでした。ですが、漁師の方達はその状況下でも当たり前のように歩いています。そう、まるで公園を散歩するように。

ポイントに到着したら、前回の漁の時に仕掛けておいたカゴを機械で引き上げます。

ポイントに到着し機械で網を引き上げているところ

カゴの中にはエゾバイガイはもちろん他に蟹や魚も入っています。最近は不作で、僕が行った時はあまり入っていませんでした。そして中身を回収したら、カゴに新しい餌を入れてまた海に戻します。

貝の大きさを選別しているところ

回収した貝は大きさごとに選別して、小さな貝は海に戻します。

選別が終わり、小さな貝を海へ返しているところ

この繰り返しです。普段は夜の20時に出港し、朝の5時近くに帰ってきます。

僕が今回の浦幌滞在でやってみたいことの一つだった漁業。それを叶えてくれた長谷川さんには感謝しかありません。ありがとうございました!

長谷川漁港さんについてはこちらの動画をぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=nLdIYEtwOyU

引用:浦幌click

漁師は本当にかっこいいです。自然相手の仕事だし、力仕事も沢山ある、海も荒れる、船酔いも慣れるまでしんどい。

僕は今回浦幌町で全ての一次産業を体験しました。

僕たちがいつも美味しいご飯をスーパーやお店で当たり前に食べられるのは、どこかで大変な思いをしている人がいて、どこかで誰かが必ず動いているからです。自分で見て、体験しないとわからなかった、食の本当の表舞台を知ることができてよかったです。

余談ですが、一度出港したら朝まで帰れないにもかかわらず、船酔いがひどすぎて座り込んでいる僕の様子を見かねてあまりにもしんどそうだということで、漁港まで引き返してくださいました。本当に優しい方々なのでみなさんも行ってみてください。

船酔いをしながら死に物狂いで撮った写真。満月が綺麗でした。

この記事を書いた人

この記事を書いた人岸川 僚

岸川 僚

僕は本土最南端の鹿児島県佐多岬から最北端の北海道宗谷岬まで自転車で日本縦断している21歳。佐賀県の高卒工場に就職後、約3年で退職。今は、退職後に買ったカメラ片手に全国を回っています。浦幌町では、ハハハホステルを拠点に2022年3月〜5月までの3ヶ月間滞在していました。浦幌の方達は優しくて、外から来た僕にも明るく接してくれる方が沢山います!バイト先でもとてもよくしてもらいました。また、帰りたい場所ができたなぁ〜。

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