トップページ 〉 浦幌のこと 〉 色鮮やかな金時豆はどのように収…

滞在記 2022.11.23 Update

色鮮やかな金時豆はどのように収穫される?大規模農場でその様子を見学!

こんにちは。道東が大好きなともぞーです。

浦幌町市街地から、車で北に約50分のところにある上浦幌エリアにやってきました!
山に囲まれ、広大な畑が広がるのどかな地域です。

今回訪れたのは、上浦幌の川流布(カワルップ)エリアにある株式会社リバーフローさん。
砂原和吉(すなはら かずよし)さんと砂原亙(すなはら わたる)さんが経営されている農業の会社です。

畑の合計面積は85ヘクタール。上浦幌地区で3番目ほどの規模を誇ります。
栽培している作物は、豆類、小麦、でん粉用馬鈴薯、ビートなど季節によって様々。
北海道らしい作物がたくさんありますね。

この日は金時豆の収穫作業をされるということで、その様子を見学させていただきました。翌日が雨予報だったため急いで収穫するとのこと。雨に濡れると豆の色が悪くなり、品質が落ちてしまうんだそう。農家さんにとって天候はとても重要ですね。

金時豆の収穫作業を見学!

私たちもつなぎを着て準備万端!金時豆の畑はこんな様子です。金時豆の畑の広さは、3ヘクタールほどあると伺いました。とても広いですね…!

機械で茎ごと収穫!

ガガガガ…。
コンバインの音が畑に響き渡るなか、自動で豆をどんどん収穫していきます。
豆単体でなく茎ごと収穫することにびっくり!
どうやら機械の中で茎と豆を選別して豆だけを集めているようです。なかなかハイテクですね!
ちなみに、コンバインでは豆の茎を地面から切り離せないので、収穫前に豆の茎を地面から切る作業を行っているそうです。切り離し作業はほとんど手作業だそう。大変だ!

こちらが金時豆の入っている房。
白っぽい皮を開くと、色鮮やかな豆が出てきました!皮の色は新鮮な緑よりも白っぽい方が収穫に適しているそうです。

一定量の豆が収穫できたら、出荷用の袋に移していきます。
この段階も完全に機械化されていてびっくり!コンバインのタンク部分が持ち上がり、たくさんの豆がザーーーっと袋の中に入っていきます。
ちなみにどれくらいの量が収穫できたか確認するには、コンバインの車内についているメーターを見ればわかるそうです。

タンクの豆を袋に移したら、畑に戻って続きの場所から収穫していきます。収穫の様子を眺めていると……

見たことのない乗り物が登場!

「ん?なんだこの乗り物は!?」

初めて見る乗り物を発見!実はこちらの方もリバーフローのスタッフさんでした。この乗り物は、豆の茎を地面から切り離す機械なんだそう。その名も「ビーンカッター」!茎を切り離す専用の機械があるなんて意外。機械のメンテナンスは、スタッフさんたちでされるそうです。

「ビーンカッター」

せっかくなので、コンバインにも乗らせていただきました(もちろんエンジンは切った状態で!)
人生で初めてのコンバインに乗車!視界が高いです。
自動車の車内と似ているようで、どこか違う雰囲気。操作するハンドルはマッサージチェアのリモコンのような見た目をしています(写真参照)。
農家さんはこんな大きな機械に乗ってお仕事をされているんですね!

リバーフローのお仕事って?

リバーフローの砂原亙さんにお仕事についてお話を伺いました!

亙さんは今年で就農11年目。高校卒業後、農業大学校で農業を学んで地元に帰り、家業を継ぐことにしたそう。

「最初はやりたいことを探すのに迷っていたのですが、父の背中を見ていたこともあり、農業を進路に選びました。いざ農業大学校に通ってみると同級生から刺激を受けて『がんばるぞ』という強い気持ちが芽生えました」

農業の仕事については、体はつらいけど自分で計画を立てて仕事を進めることが楽しいのだそう。
お話を伺うなかで、コツコツと日々のお仕事に励まれる亙さんの姿が想像できました。

どんな農業体験ができる?

農業体験の募集自体は初めてというリバーフローさん。どんな体験ができるのでしょうか。
亙さんに伺いました!

リバーフローの年間スケジュールはざっくりこんな感じだそう。

3月 ビニールハウスでビートの種植え、苗づくり
4月 芋植え(すべて機械)
5月 ビートの苗植え・補植
6月 白花豆の竹刺し、つるの巻きつけ
7〜8月 草取り(手作業)
9〜10月 収穫

冬は機械整備、畑の木のメンテナンスなど。
冬以外は年間を通して農業体験ができます。おすすめの体験シーズンは8月。白花豆の畑一面がまっしろな花で埋め尽くされてまさに絶景だと聞きました。
亙さんも、作物の咲かせる花を見るのが好きだそうです。

白花豆の畑をドローンで撮影した写真

真っ白な白花豆の花

そして、タイミングが合えば小麦の収穫でコンバインに乗れるかも!
9〜10月の収穫の時期は、白花豆の茎を土から切り離す作業を行います。
鎌を使った手作業は大変そうですが、収穫の様子を見ることができるいいチャンス!

亙さんからコメントをいただきました!

「リバーフローでは、農家の仕事を気軽に体験できます。私たちが日ごろ食べているものがどのように作られているか知っていただけますし、体験をきっかけに農業の道に進んでみたいという方がいればうれしいです。長期的には従業員の採用も考えていきたいです。農業未経験者も歓迎で、体験を通して浦幌がいい場所だなと感じてもらえたらいいですね」

リバーフローさん、お忙しいところありがとうございました!亙さんは柔らかい雰囲気でとても素敵な農家さんでした。ぜひ亙さんにも会いに浦幌町を訪れてみてください。

リバーフローでは、現在農業体験を募集しています。農業未経験者でも大丈夫。気になった方はぜひチェックしてみてくださいね!

https://tsutsuuraura.jp/joboffer/archive/286/

この記事を書いた人

この記事を書いた人ふるかわともか

ふるかわともか

福井県在住のライター/グラフィックレコーダー。北海道が好きで、最近は半年に1度のペースで道東を訪れています。

タグから探す

カテゴリーから探す