【代表インタビュー】社会福祉法人うらほろ幸寿会・大山真秀さん

大山真秀さん:広尾町生まれ。浦幌町育ち。東京へ進学したのち、浦幌町に戻り就職。現在、はまなす園の施設長をしている。
ー大山さんは一度浦幌を出たあと、戻っていらっしゃいますね。うらほろ幸寿会に就職したきっかけを教えてください。
僕は大学が東京だったんです。卒業後の就職を考えたときに、長男なのでいずれは親の面倒を見るために地元に戻らなければと思っていました。地元の企業を探したところ、ちょうどはまなす園立ち上げ準備中だと人づてに聞き、就職することにしました。開園と同時に事務職として採用されたのが平成7年4月。気づけば今年で30年目を迎えます。当時のメンバーは3人くらいいるかな。
ー30年…! 今、振り返るとどうでしたか?
自分は元々福祉を学んでいたわけではないので、はじめから福祉職を志していたわけではありません。それでも一つ、就職した当時から決めていたことは「だからと言って途中で辞めることはしない」ということでした。それは今も変わりません。
ー分野が違う中で福祉に携わるのは大変そうですが、挫けそうになったことはありますか。
何度もありますよ。365日生活されているご利用者の皆さんがいて、同じ日数だけ職員も稼働しています。介護させていただくというのは昼夜の区別がなく緊急事態が起こる。いつ何が起こるかわからないことが当たり前です。気が休まる暇はないように感じます。割り切ってる反面、ずっと葛藤しながらここまできたような感じです。今でも揺れ動きながら働いています。

ー大山さんが働くうえで大事にしていることはどんなところですか。
福祉の仕事というのは気持ちと行動の積み重ねです。これによってご利用者の皆さんやそのご家族と信頼が築かれていきます。日頃から心を尽くすことを積み重ねていけば伝わる。なので、そんな日々の小さな一つ一つを大切にしています。日頃から利用者の方を散歩に連れて行ったり。コミュニケーションをこまめに取るようにしています。
たとえば、ご利用者様の最期のお見送りに駆けつけることは、私たちのできる最後の仕事です。気持ちに寄り添う、言葉をかける、そんな一つ何気ない一つを大事にしています。
ー揺れ動きながらも途中で辞めることはしないと決めた大山さん。続けたいと思うのはどうしてなんでしょうか。
やったことが重なっていくと自分の中で糧になりますし、相手のいる仕事なのでやった分自分に返ってくる。そういうことで続けられるのかなと思います。
ー大山さんは現在施設長とのことですが、うらほろ幸寿会という職場を作るうえで力を入れていることはありますか。
世間的に、介護業界は賃金が低く大変というイメージがあります。だからうらほろ幸寿会では法人独自の賃金表を作り、職員の処遇の改善や賃金増に取り組んできました。今もその取り組みを継続して行なっているところです。やれることを着実に改善していくことが大事だと考えています。

ー職員の方々と施設長は立場が違いますが、どのくらい普段関わる機会があるんですか。
相談しやすいように日頃から門戸を開いています。上下関係ではなく、役割が違うということだと思っているので、それぞれの役割を踏まえた関係で話そうということは伝えていますね。職場の環境を改善する上では、雑談に見えるかもしれない3分や5分の会話や、余白を持つことが必要だと思っています。
また、会社として、必ず年2回は全員と話す時間を持つようにしているんです。もちろんそれを面倒と思う職員もいるかもしれませんが、必要な時間です。トラブルなど悪いことが起きてから話す時間を持つのではなく、日常の中で組み込むことを意識しています。
ーうらほろ幸寿会はどんな職場ですか。
うらほろ幸寿会では長く働いてくれている職員が多く、業界の中で見ると全国的に比べて勤続年数が長いです。職員が少しでも満足してくれるようになれば、仕事にも良い影響が及び、利用者の満足度も比例して上がっていくのではないかと思います。
職場環境を見直して、反省して次に生かす。改善をして、またそれを繰り返し行なっていくことがより良い環境を作るので、一歩ずつできることをやり続けます。それが伝わっていけばいいと思っています。

ー福祉というと「あまり馴染みがない・自分には関係ない」と思ってしまう人もいるように感じます。そんなみなさんにどんな言葉を伝えたいですか。
「医療」は国民に浸透しています。具合が悪ければ、どこか痛ければ「病院に行けばいい」と。
一方、「福祉」は必要になりそうな時から初めて関わる人が多く、医療よりも対象が狭いのでイメージがつきにくいかもしれません。当事者やその家族にならないと困ることが少ない。
けれど、誰にとっても他人事ではないことなので、身近なところから関心を持ってほしいです。将来的に、いずれ必要となる場合が多いので。

ー身近なところ。何から始めていけばいいでしょうか。
福祉は自分の身の回りの人が生活の中で困っているときなどに役立ちます。段差ひとつで困っている人がいるかもしれません。
周りの人もそうですが自分のためにも、まずは福祉を知る機会を持ってほしいです。予備知識として、どこに相談すれば良いか、自分ができる簡単な手助けは何かなど考えてみるところから始めてみても良いかもしれません。誰にとっても「高齢者は無関係で別世界」ではありません。
ーうらほろ幸寿会では、年配の方も多く働いているということですが…。
みんなに役割があるということが大事だと思っています。何歳であっても、気力と体力があるのであれば、生涯現役であってほしい。そんな思いがあるので、うちでは65歳以上の方にも働いてもらっている現状もあります。それは先のことを考えた時にあらゆる予防になると思います。働くことで生き生きと長く元気でいられる人も増えていくのかなと。
ただ業務内容を考えると体力を使うこともままあるので、もしご興味がある方はまずご相談いただければと思います。働きたいけど、働く先がないという方がいればぜひお問い合わせください。

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