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働く人 2023.12.19 Update

【社員インタビュー】中山産業株式会社 阿部さん・桃井さん

浦幌町の中心市街地で、ガソリンスタンドを運営している中山産業株式会社はこの町ならではの地域密着型で、今を大切にしながらも新しいことにチャレンジする姿勢を持ち続けています。今回は中山産業で10年以上働く社員の方々にお話を伺いました。

(右)阿部大士(あべひろし)さん 勤続年数:13年

(左)桃井寿幸(ももいとしゆき)さん 勤続年数:11年

中山産業のお仕事

ー普段のお仕事内容を教えてください。

阿部大士さん(以下、阿部):基本僕たちは、会社にいるときは燃料給油、タイヤ交換、オイル交換で、そのほかに灯油の配達が桃井くんで、軽油の配達が僕という分担です。ローリー配達はどっちもやるよね。

桃井寿幸さん(以下、桃井):ですね。

ー繁忙期はあるんですか?

阿部:タイヤ交換の時期だね。冬になる前は、雪が降ったら一斉にみんな来るから。

桃井:忙しさも慣れたらそんなに大変ではないですけどね。11〜12月ごろは忙しいかな。

阿部:その時期に入社しちゃうと新人の子は…辞めちゃうかも。

桃井:そうですね(笑)。

阿部:忙しい時期に入社しちゃうとこれがずっと続くと思っちゃうだろうからね。暇な時は事務所でのんびり過ごしながらお客さん待ってることが多いんだけど(笑)。

アットホームな職場

ー二人とも働き始めて長いですね。

阿部:桃ちゃんは高校卒業後からだもんね。

桃井:はい。

阿部:俺はほぼ父子家庭になってからだな。子供の面倒も見てもらえる会社なので、俺の配達が遅い時は社長が子供のお迎えに行ってくれたり。

桃井:よく遊びに来てましたよね。

阿部:そうそう。

桃井:育つ過程をずっと見守ってました(笑)。

ー社内の雰囲気はどうですか?

阿部:社内の雰囲気…まぁ、こんな感じで気楽にやってるよね(笑)。従業員は仲良いね。

桃井:そう思いますね(笑)。

ー10年の間にもう辞めちゃおうと思ったことはありますか?

桃井:無くはないですけど、例えば一瞬「もう辞めたいな」と思っても、社内の雰囲気がいいし、あぁまだ行けそうだな、という感じです。気付いたら10年経ってたっていうのもあります。だから本当に辞めたいと思ったことはないかな。

阿部:俺もそうだけどさ、悪いことが重なったりうまくいかない時に、たまに辞めたいなとかそういう波みたいなのがある。けどそれさえも言い合える環境っていうのかな。相談の乗り方も人によって全然違うのが社内のいいところかもしれない。

ー不安や悩みを言えるような雰囲気がある?

桃井:ありますね。

阿部:だいたいお互い何かあったら言うよね。「なした?」「もうちょっと一緒に頑張ろう」その時々でいろいろなアドバイスをし合う感じ。

ー給料や待遇面はどうですか?

桃井:全然文句ないです。

阿部:悪くないよね。残業も毎日1時間くらいずつあるけど、その分残業代がもらえるから嬉しい。

桃井:休日手当もありますしね。

阿部:俺は息子がいるから休日出勤してないんだけど、それぞれの事情を汲んでくれるからありがたいよ。

ーここで働くおすすめポイントはありますか?

阿部:車の構造がわかるようになる、とか?

桃井:いろんな車を見れますよね。

阿部:確かに! 洗車の時いろんな車に乗れるよね! 自分が車を買う前の試乗を仕事としてできる。車好きにはおすすめだね。あとは…あ! おすそわけ!

桃井:ありますね。

阿部:田舎町だから、地域の人との交流は深いかもね。「ジュース飲みな!」「野菜あるから持ってって!」とか。農家さんから野菜を、漁師さんからは魚介類を、いただくみたいな。俺は主夫だから料理するし本当にありがたいなぁ。

ー地域の人に支えられていると実感することはありますか。

桃井:そうですね。配達とかいくのでやはり地域の方々と関わる機会は多いですし。

阿部:田舎特有なんだけど、なにかあったら人が集まるのよ。例えば、過去に雪にはまっちゃったことがあって。「阿部ちゃんなした~!」ってみなさんが集まってきてくれたんです。気づいたらすごい人で(笑)。集まり過ぎちゃって通行止めになっちゃいそうなくらい。

そんなふうに、なにかあったら助けてくれる人たちが多くいる町だなと感じる。うちの会社はお客さんも多いし、みなさんに支えてもらっているなと感じます。

初心者でも「大丈夫な仕組み」

ーこの会社に向いていない人はどんな人ですか?

阿部:「人見知り」な人かなぁ。接客業なので。

桃井:僕、昔は人見知りでしたよ。だいぶ。

阿部:あぁ、最初はそうだったな。もう辞めるんじゃないのかなぁなんて思ってたし(笑)。

桃井:ですが、働いているうちになんだか慣れてきた気がします。

阿部:俺だって元々人見知りだよ。

ーそうなんですか? すごく話しやすい印象です。

阿部:意外と! みんなそう思ってないかもけど、結構緊張しちゃう(笑)。

一同:(笑)。

阿部:あとは、人に会うのが嫌な人や、黙々と一つのことをやりたい人は向いていないかも。

桃井:マルチタスクが多いですからね。

阿部:視野が狭い人も大変かもしれない。オイル交換中に給油のお客さんが来た時に気付けるか。…でも俺らも視野広い方ではないか。

桃井:そうですね。

阿部:つまり…誰でも大丈夫ってことか! 結論、うちの会社はどんな人でも大丈夫かもしれない(笑)。

ーどんな人でも! なかなか大丈夫って言い切れないかと思うんですが、言い切れちゃうのはなぜなんでしょうか。

桃井:「大丈夫な仕組み」みたいな…新入社員が仕事を覚えられるよう工夫しているんです。

阿部:うちの会社では、初めの5年くらいは、仕事を覚えるためにいろいろな業務を新人が担当するようにしているんだよね。数をこなさないと覚えられない仕事だから。それを周りの社員がサポートするような感じ。その期間は忙しいし、覚えるまでは大変かもしれない。だけど、その期間を超えると大体一通り仕事ができるようになる。

ーなるほど…。たしかに気軽に聞ける先輩が後ろで支えてくれると思うと安心ですね。

阿部:仕事を覚えてしまえば、毎年やる仕事は変わらないから、基本的にみんなで同じ仕事をやってる。社員はみんな平社員というか、みんな同じ立場で。誰が偉いとかないんだよね。

ただ、早い人もいれば遅い人もいる。早いけど丁寧じゃない、遅いけど丁寧、だとか。それぞれの個性や違いがあるだけで。みんな全部同じ事が出来るようになるんだよね。

桃井くんの方が俺より全然長けているところもあれば、俺の方が得意なこともあるかもしれない。そういう面では入社年数関係なくみんな対等だね。困った時はお互い様。俺が困った時は桃井くんに聞く、桃井くんが困った時は俺に聞く、みたいにお互い未だに教え合うから。

桃井:そうですね。お互い聞き合える感じです。

道東初のアポロハット

ーイエローハットの商品を出光のガソリンスタンド(アポロステーション)で売るというアポロハット。中山産業さんは道東初のアポロハットということですが、その経緯をお伺いしてもいいですか?

阿部:アポロハットを始めたのは社長の意向だったんだよね。

今の世の中、色々なカー用品店やホームセンターがあって、安いものも多いから、元々、うちで仕入れて売ったとしても価格で勝てないところがあった。

ーたしかに。カー用品店の方が安そうなイメージがあります。

阿部:だけどアポロハットができたことで、この商品はイエローハットで売ってる金額で出せますよって感じで、問屋さんで仕入れるより安くなった。スタンドで売っているものは元々高いってイメージがあったと思うけど、そこをクリアできたら、お客さんが急に物が必要になったとき帯広や釧路まで行かなくても、町内で買うっていう選択肢になる。

例えば身近なところで言えば、ウォッシャー液が足りなくなったって時、ガソリンを入れるついでに買えたら良いよねって。価格がどうやっても都会にかなわない田舎で勝負するって、今までは勝てなくて当たり前と思ってたんだけど、それを乗り越えられる商材が出てきた。

道東のなかでどこもやってなかったって話があった中で、じゃあ道東初のアポロハットに!って社長がチャレンジしてみたって感じだろうね。

ーチャレンジされたのはこの会社が出来た年ですか?

阿部:いや! アポロハット自体、出来たのが5年前くらい?

布団(町内の事業者さんから引き継いだ貸布団業)にしてもそうだけど、時代が変わってきちゃって、昔と違ってスタンドだけじゃあご飯は食べられない時代。燃料で儲けがなくなる時代になってきた。下手したら売れば売るほど赤字だったりして。

ー思っているより厳しい業界なんですね。

桃井:そうですね。だから幅広くやっています。

阿部:燃料でだめならタイヤやこういう商材で売り上げを増やしていかないといけない。でもお客さんが買いやすいよう値段を下げてるから結局工賃でお金をもらわないと割に合わない。タイヤの価格だけで言ったら帯広に負けない価格まで下げてる。そのメーカーのこのシリーズに関しては帯広で買ってもうちで買っても同じくらいの価格なんだよ~って。

ー地域の方に寄り添うよう努力されているのを感じました。

阿部:仕事量はちょっと増えちゃうところはあるけど、いまのお給料を保っていくためっていうか。社長は社長なりにいろいろ考えて、次これやってみようか、あれやってみようかって挑戦している。

都会向けのキャンペーンがあっても、浦幌の事情に合わないことがあれば、社長の感覚で断ったり。都会向けのキャンペーンよりも良い方法を社長は知ってるから、より良い浦幌にあった形のキャンペーンをお客さんに届けたい。

ー中山産業さんならではの接客スタイルはありますか?

阿部:先回りしてそろそろこれ替えた方がいいよ~って言ってくるよりも、お客さんがオイル交換してって言ってきたり、お客さんが欲しいときにしてあげるスタイルがうちの会社なのさ。

車に詳しくないお客さんに良い時期を教えてほしいって言われた場合はもちろん教えるけど、それ以外の人にはうちらから押し売りみたいなことは絶対しないでくれっていうのが社長のスタンスなんだよね。あくまで欲しいものを提供するって感じかな。

地域のことを考え、生活に寄り添ってくれる中山産業では現在正社員を募集しています。阿部さんや桃井さんと一緒に働いてみたいと感じた方、まずは見学からも可能です。ぜひお問合せください。

INFORMATION

中山産業株式会社

浦幌町の中心市街地で、ガソリンスタンドを運営しています。この町ならではの地域密着型で、今を大切にしながらも新しいことにチャレンジする姿勢を持ち続けています。

北海道十勝郡浦幌町字緑町5

https://tsutsuuraura.jp/worker/archive/522/

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