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働く人 2026.07.23 Update

地域おこし協力隊ジョージアに聞く浦幌のこと

今回は、浦幌町地域おこし協力隊のジョージアにインタビュー!

台湾出身の彼女は、日本に留学していた大学時代に浦幌町と出会い、それ以来何度も浦幌町を訪れてきました。そして、2025年8月からは、地域おこし協力隊(国際交流・インバウンド担当)として活動されています。

そんなジョージアの地域おこし協力隊としての活動や浦幌町での生活についてお話を聞きました。

—―まず、浦幌町との出会いを教えてください。

大学2年生の夏休み、地域の暮らしを体験する留学生向けのプログラムに参加したのがきっかけです。行き先の選択肢は全国にたくさんあった中、「北海道に行ってみたい!」という理由でたまたま選んだのが浦幌町でした。

5日間の滞在では、農作業の体験をしたり、森の中を歩いてみたり。ちょうど9月だったので「うらほろふるさとのみのり祭り」にも参加しました。当時は「TOKOMURO Lab(廃校になった小学校をリノベーションした交流型施設)」がオープンしたばかりで、カフェ以外の空間をどう活用するのかを模索している段階でした。プログラムに参加した私たち留学生と地元の方々で意見を出し合いながら、その活用方法を一緒に考えたりもしましたね。

このプログラムでは地元の方々と交流する機会が多かったのですが、出会った人たちの人柄がみなさんとても素敵で、浦幌町のことが一気に好きになってしまったんです。だから自然と「また来たい」と思いました。

—―そして、本当に再訪することになったんですね。

そうなんです!

2回目に来たのは冬でした。9月とは全く違う真っ白な風景に驚きました。

2度目の滞在では、地域おこし協力隊の方や地元の方と一緒に「農泊体験ツアー」を企画したり、浦幌町の観光情報サイトの英語版・中国語版の作成を手伝ったり、町内のおばあちゃんに料理を教えてもらって一緒に鯖寿司を作ったりもしました。

その後も、台湾に帰るまでは毎年浦幌に来ていました。

来るたびに新しい発見・新しい出会いがあるのが面白くて、何度も行っているはずなのに浦幌に行くのは毎度楽しみでした。バードウォッチングやお花見をしたり、町内のアーティストの方と一緒に子どもたち向けのワークショップをやったこともありました。回数を重ねるごとに、町内に知り合いが少しずつ増えていくのも嬉しかったですね。

—―そこから、どのような経緯で地域おこし協力隊に着任することになったんですか?

2022年までは東京にいて、その後台湾へ戻って3年ほど過ごしました。その頃、「次は違う場所に行ってみたいな」と思っていて、第一候補は実は浦幌ではなく、カナダだったんです(笑)

仕事を辞めて次のステップに進む前、少しゆっくりしたいなと思って。それまでも浦幌には何度も行っていたけれど、短期間の滞在が多かったので、「せっかく時間もあるし3か月くらい浦幌に滞在してみようかな」と考えて浦幌に遊びに行ったんです。

浦幌で過ごす中で、地元の方や町長と町の観光やインバウンドについて話していました。その時、「ここでなら私のスキルを活かしてなにかできそう!」と思えたんです。もちろんカナダに行きたい気持ちはあったけれど、自分のスキルを活用して働けるイメージが湧いたのが浦幌でした。

その当時、浦幌町に出会ってからすでに7、8年くらい経っていましたが、この地域のことはずっと好きだったというのもあって、浦幌に行くことを決めました。

浦幌町はたしかに人口は少ないけれど、若い人が多い印象があります。同世代に行動力のある人や元気な人が多いので、「私もチャレンジしてみよう!」と思えたんですよね。

—―今は地域おこし協力隊としてどんな活動をされていますか?

私のミッションは、町内の国際交流とインバウンドの誘致です。

町内には主に漁業、林業、牧場等で働く外国人がいます。ほとんどがアジア各国から来ていて、半数以上の方がインドネシア出身です。漁業は繁忙期である夏と秋だけの季節雇用がメインなので毎シーズン違う方が来ていますが、林業や牧場だと3~5年働く人が多いですね。

せっかく海外からはるばる浦幌に来てくれたのだから、仕事だけでなくここでの生活も楽しんでほしいなと思っています。過去には、町内で働く外国人同士の懇親を目的として「モルック大会」を開催しました。モルックが得意な地元の方にコツを教わりながら、10人以上でゲーム交流会を実施。普段は別々の職場で働く外国人同士が交流する、貴重な機会になりました。

先日は「サッカーFIFAワールドカップの観戦イベント」を行いました。今後はインドネシアやフィリピン、台湾の料理会も企画しています。これらは対象を外国人に限定せず、町民の方にも参加を呼びかけています。地元の方々にも彼らのことや彼らの国のことをもっと知ってほしいと思っています。

日本全体でこれから人口がどんどん減っていく分、海外から来る人はきっと今より増えていく。見た目の違いにびっくりしたり、変な誤解が生まれたりしないように、まずはお互いに知り合うきっかけを作りたいんです。同じ町で暮らす仲間として多文化共生につながったらいいなと思っています。

インバウンド誘致の活動としては、体験型観光ツアーを企画してガイドする仕事をしています。浦幌神社や道の駅を紹介するだけでなく、「浦幌木炭」で伝統的な炭作りの体験をしたり、町内の牧場を見学できるツアーを企画しています。中国語、英語、日本語の3か国語を話せることを活かし、お客様に合わせて翻訳しながらガイドをしています。

私はもちろんお客様に浦幌のことを知ってもらうためにガイドをしていますが、同じ時間を過ごす中でお客様が自分の国のことを話してくれることも実は多いんです。こういう交流を通して世界のことを知ることができるのもこの仕事の面白さですね。

—―協力隊として地域とはどのように関わっていますか?

協力隊に着任する前から町内に知り合いはいたものの、私のことを知らない町民の方もまだまだ多いので、お祭りやイベントには積極的に顔を出すようにしています。

一から自分一人で関係性を築くとなるとなかなかハードルが高いですが、協力隊のOB・OGや顔の広い地元の方が紹介してくれたり、つないでくれたりするおかげでだんだんと知り合いが増えてきました。

これまで少しずつ築いてきた関係性もあり、私がイベントやツアーを企画した際には多くの方が協力してくれました。本当にありがたいなと思います。だからこそ、誰かが何かやりたい時には、参加したり手伝ったりしたい。そういう「お互い様」の関係性を大事にしています。

—―浦幌町での暮らしはどうですか?

台湾とも東京とも全然違って、正直、便利ではないですね(笑)でも、住みやすい町だなと思います。

引っ越してきたばかりの頃は運転ができなかったので自転車で生活をしていました。市街地がコンパクトなので職場もスーパーも自転車で行ける範囲内にあります。

—―休日はどのように過ごしていますか?

今は運転も慣れてきたので、休みの日には十勝管内で開催される興味のあるイベントに出かけることが多いです。

家にいる時はで編み物をしています。紙バンドの編み物は、町内の編み物サークル「エコ友の会」に参加して以来、大切な趣味の1つになりました。サークルのおばあちゃんたちが「あなた上手ね!」とたくさん褒めてくれたのを真に受けて、「私、才能あるかもしれない!」と思ってどんどん作っていたらハマっちゃいました(笑)最近はあまり顔を出せていなかったんですけど、この間バザーに行ったらサークルのおばあちゃんたちが私のことを覚えていてくれてすごく嬉しかったです。また少しずつサークルに参加したいなと思っています。

—―最後に、浦幌町地域おこし協力隊に興味がある人へメッセージをお願いします!

浦幌町は、人と人との距離が近い町だなと感じます。私はその温かいコミュニケーションが大好きなので、そういうコミュニケーションが好きな人は楽しめると思います。

町内には、新しいことに挑戦したいと思っている人がたくさんいます。そして、その誰かのチャレンジを町全体で応援する空気があるのも浦幌らしさなんじゃないかと思っています。

浦幌の環境はたしかに田舎です。だけど、田舎でなにかをやってみたいと思う人にとっては良い選択なのではないでしょうか。

協力隊に興味がある人は浦幌町に一度来てみてください!夏がおすすめです。忙しい時期ではありますが、私たち現役協力隊、OB・OG、地元の方等、いろんな人に会って話を聞けると思いますよ。

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