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働く人 2026.07.27 Update

【体験記】河合ファームで働きはじめて2ヶ月!穏やかな牛との暮らし

 (株)リペリエンスで4月より働いている、湯澤萌です。出身は埼玉県で、東京農工大学農学部を卒業後、北海道枝幸町(北緯45度線が通ってます!)で牧場従業員として3年間働きました。 

 大学在学中に「牛」という生き物にドハマりし、「もっとたくさんのことを実体験を通して学びたい」と思い選択した職業ですが、一方で、他のたくさんのこと(例えば「まちづくり」「若ものの居場所づくり」「イベント企画・運営」など)にも興味があります。どちらも叶えられそうな町として、浦幌町に、リペリエンスに行ってみたいと考え、ご縁があって今ここにいます。

 現在は、リペリエンスの経営するカフェ「トリノメ商店」に立ちつつ、これから紹介する河合ファームで搾乳をするという働き方をしています。

河合ファームのこと

 河合ファームは市街地から車で約15分ほど。牧草地と数軒の農家さんがある静かなエリアにあります。搾乳頭数は約100頭。「飼われている動物は飼い主の性格に似る」という言葉の通り、河合さん一家にそっくりな、穏やかで優しい牛たちです。

 河合ファームの詳細はこちら

仕事内容

5:30 出勤→除糞

 ご厚意で長靴やツナギ(作業着)を置かせて頂いているので、まずは着替えます。

 その後、除糞作業です。牛のベッドに落ちている糞や古くなった藁を、バーンクリーナーという溝のようなところに落としています。バーンクリーナーはチェーンがコンベヤー式に動くもので、ここに入った糞や藁は自動で搬出、集積されて、その後、堆肥として牧草の畑に還元されていきます。

 また、除糞中は牛の全身やお尻付近をよく見られるので、発情している子や体調が悪そうな子がいないか、体調観察をするチャンスでもあります。「起きて~」と声をかけると大体の子が起きてくれるので、作業者としてはとても助かります。(最近はナメられ始めているのか、声をかけただけでは起きてくれない子も……。)

 除糞が終わったら、バーンクリーナーを回し、新しい藁を入れていきます。

6:30 搾乳開始

 全体で約100頭が通路を挟んで約50頭ずついるので、笑さんと私で分担しながら搾乳していきます。河合ファームでは「繋ぎ」という飼養形式を採用しています。新幹線でいえば、自由席ではなく、指定席のような感じです。この指定席の間に、作業者が搾乳機器を持って入り込みます。

 まずは綺麗に乳頭を拭いて、前絞り(機械で絞る前に、5回ほど手絞りする工程)をして、病気になっていないことを確認したら、乳器の張り具合をみつつ搾乳機器を装着します。指定席方式は、「この子は左前だけ機械が外れやすい」「この子は乳量が多い/少ないから、このくらい時間がかかりそう」と特性を掴みやすいというメリットがあります。今絞っている子と次絞る子の特性を見ながら、スムーズに進むよう作業をしていきます。

 最初は、前の牧場のやり方が抜けず、指導してもらったり、フォローしていただいたりもありましたが、最近は慣れて、笑さんの列のフォローをする余裕も出てきました。

8:30~9:00 搾乳終了、飼槽掃除

 搾乳が大体終わったら、機械やタオルを所定の場所に戻していきます。長靴を綺麗に洗ってから、牛たちが残した餌(残滓)を箒やスコップで集めていきます。

~9:30 除糞、寝藁入れ

 飼槽掃除が終わり次第、牛たちのベッド(牛床)に藁を入れていきます。牛床にはゴムマットが敷かれていますが、段差やコンクリートが剥きだしになっている部分があります。笑さんによると、その部分で脚を傷めないよう、また、牛床を清潔に保ちやすくするために、毎朝、きれいな藁をいれるそうです。

河合ファームで働き始めて2か月

 最初に気づいたのは、牛の体も、牛舎もとても綺麗なことです。この点は河合さんご夫婦もかなり気をつかって作業されており、こまめに掃除・除糞を行っています。牛体が綺麗なので、搾乳時にも拭く作業が簡単に済むので時短になりますし、この頭数に対して病気になる頭数も少ないように感じます。

 また、冒頭でも書いた通り、牛たちが穏やかでおとなしいのも印象的でした。搾乳機器を持って牛たちの間に入る時も、(たまーに尻尾で顔を叩かれたりはしますが)みんな攻撃的になることもなく作業をさせてくれます。逆に背中を向けて作業をしている時に、背中やお尻をベロベロと舐められたりもします(笑)。

 私は成牛たちがゆったりと横臥(おうが)して反芻(はんすう)している光景が大好きなのですが、朝、牛舎に行ってその光景を見ると、自分の心が穏やかになっていくのを感じます。

 最近気がついたのは、搾乳牛舎にスズメ・ハト・カラスなどがいないことです。牛舎に外部のウイルスや病原体などを持ち込ませないためにも、野生鳥獣の侵入を防ぐことは重要ですが、牛舎の扉を開ける時には防鳥ネットを使ったり、残滓や糞尿をこまめに処理したり……細かい気遣いや作業の積み重ねが、それを実現しているんだと実感しました。

 河合さんご夫婦は、とても優しく接してくれて、働きやすいように休憩室を更衣室にもなるようにカーテンを付けてくださったり、搾乳中のちょっとした時間には話しかけてくださいます。従業員を雇おうと思ったのも、作業時間に日常生活が圧迫されている現状を改善するためだそうです。私は、主に搾乳の面でしか力になれませんが、「萌ちゃんのおかげでちょっと早く家に帰れた」などと感謝してもらって、これからもぜひご家族の力になりたいと思っています。

 清潔さにこだわりを持って仕事されている河合ファームの力となれるよう、これからも、そのこだわりを尊重しながら頑張りたいと思います!

▼浦幌町の酪農求人について気になった方はこちらもご覧ください
https://tsutsuuraura.jp/blog/3344/

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